宝暦14年度の朝鮮通信使一行に動員された萩藩内の水主たちは2243人

 吉田智史氏の玉稿に

*「朝鮮通信使の通航における宰判の役割:宝暦通信使の都濃宰判を中心にして」『山口県地方史研究』115、2016年

がある。大変に緻密な資料分析に基づく行論であり、裨益される所、大である。

その吉田氏の論に、明和元年〈1764〉に、諸郡浦方から動員されたのは、

*総数水夫2243人

に及ぶ動員された水夫の数が紹介されている。萩藩の浦方などに関する説明は吉田論文に譲る。一読を乞う。


我々の関心は、釜山港を出航した6隻の朝鮮通信使船(正使船・副使船・従事官船・とそれぞれに随伴する荷船)に対して、

①沖合の通航補助

②使節船団の先導・曳航

③綱・碇・水・薪などの補給

④遭難などを回避・救助

等の役割が課されていた。



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