淀渡辺家所蔵朝鮮通信使関係文書
淀渡辺家所蔵朝鮮通信使関係文書
「通信使淀城下着到図」延享5年(1748)(渡辺辰江氏所蔵、京都市歴史資料館寄託)
延享5年(1748)、大坂から船で淀に到着した通信使の行列が淀城へ向かう様子を描いています。川御座船から絵図中央の唐人雁木(とうじんがんぎ 朝鮮通信使が上陸する桟橋)に接岸し、城下をまわって淀城に入りました。筆者は、淀藩士渡辺善右衛門守業(元禄14年<1701>~宝暦12年<1762>)です。渡辺家の当主は代々善右衛門を称し、淀藩主稲葉家の家臣でした。善右衛門は大変筆まめな人物で、多数の随筆を残しました。延享5年の通信使来航に際しては、通信使饗応役を勤め、その見聞記は詳細を極めます。
延享5年(1748)、大坂から船で淀に到着した通信使の行列が淀城へ向かう様子を描いています。川御座船から絵図中央の唐人雁木(とうじんがんぎ 朝鮮通信使が上陸する桟橋)に接岸し、城下をまわって淀城に入りました。筆者は、淀藩士渡辺善右衛門守業(元禄14年<1701>~宝暦12年<1762>)です。渡辺家の当主は代々善右衛門を称し、淀藩主稲葉家の家臣でした。善右衛門は大変筆まめな人物で、多数の随筆を残しました。延享5年の通信使来航に際しては、通信使饗応役を勤め、その見聞記は詳細を極めます。
「朝鮮人来聘記」(渡辺辰江氏所蔵、京都市歴史資料館寄託)
淀藩士渡辺善右衛門が、延享5年の朝鮮通信使の饗応役にあたった際の応接準備の過程を記したものです。淀藩が準備に勤しんでいる様子が描写されていますが、郡山藩など饗応に関わった他藩の動向も載せています。郡山藩は京都での接待のために「ぶた百疋」を購入しようと長崎へ向かいました。淀藩も豚10匹が必要であると書かれ、長崎で入手を計ったと考えられます。このように通信使に饗された料理の中には豚が含まれ、材料は主に長崎から調達されました。
淀藩士渡辺善右衛門が、延享5年の朝鮮通信使の饗応役にあたった際の応接準備の過程を記したものです。淀藩が準備に勤しんでいる様子が描写されていますが、郡山藩など饗応に関わった他藩の動向も載せています。郡山藩は京都での接待のために「ぶた百疋」を購入しようと長崎へ向かいました。淀藩も豚10匹が必要であると書かれ、長崎で入手を計ったと考えられます。このように通信使に饗された料理の中には豚が含まれ、材料は主に長崎から調達されました。
「朝鮮人来聘附図」(渡辺辰江氏所蔵、京都大学文学研究科図書館所蔵謄写本)
淀藩士渡辺善右衛門が描いた、朝鮮通信使の行列図の写です。パネル展示の箇所は、朝鮮国王から大御所徳川吉宗・将軍徳川家重にあてた国書を携えた使者の行列、通信使の正使(洪啓禧)・副使(南泰耆)の行列です
淀藩士渡辺善右衛門が描いた、朝鮮通信使の行列図の写です。パネル展示の箇所は、朝鮮国王から大御所徳川吉宗・将軍徳川家重にあてた国書を携えた使者の行列、通信使の正使(洪啓禧)・副使(南泰耆)の行列です
詳細情報
タイトル | 淀渡辺家所蔵朝鮮通信使関係文書 |
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著者 | 京都市歴史資料館 編 |
著者標目 | 京都市歴史資料館 |
シリーズ名 | 叢書京都の史料 ; 11 |
出版地(国名コード) | JP |
出版地 | 京都 |
出版社 | 京都市歴史資料館 |
出版年月日等 | 2010.2 |
大きさ、容量等 | 332p ; 22cm |
価格 | 3619円 |
JP番号 | 21813156 |
部分タイトル | 朝鮮人来聘記.朝鮮人行列図 |
部分タイトル | 宗対馬守行列図 |
部分タイトル | 韓人戯馬図 |
部分タイトル | 通信使淀城下到着図 |
部分タイトル | 朝鮮人御饗応御献立 |
出版年(W3CDTF) | 2010 |
件名(キーワード) | 京都市--歴史--史料 |
件名(キーワード) | 日本--外国関係--朝鮮--歴史--史料 |
NDLC | GC156 |
NDC(9版) | 216.2 : 近畿地方 |
対象利用者 | 一般 |
資料の種別 | 図書 |
資料の種別 | 政府刊行物 |
資料の種別 | 地方公共団体刊行物 |
言語(ISO639-2形式) | jpn : 日本語 |
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