寛延元年の朝鮮人来聘に際し刊行された合田壱弥『韓槎塤篪集』と山宮官兵衛の『贈答和漢筆談薫風編』

 岩瀬文庫蔵書

目録データ 和
函番号(資料番号)
151-192 
旧書名
詒謀記事 
数量
単位
冊 
書名
詒謀記事  
書名ヨミ
イボウキジ 
書名の備考
原題簽存(左肩、隅入双辺枠墨刷)。 
版写
写 
書型
半 
存欠
全16巻 
原装・改装
原装 
丁数
647 
寸法
23.6/15.9 
編著者
入江正雄 
編著者ヨミ
イリエマサオ 
成立
元奥書「安永二年癸巳三月九日改正成ルト有/安永二年癸巳卯月下旬/入江正雄書〈于時年七十又五歳〉」。元書写識語「右入江氏筆記安永五丙申暦五月遂懇望書写畢ぬ/吉岡元保」。書写識語「右原氏筆記安政二卯年初秋七月上旬写之/川村貞治蔵」。 
成立西暦
1855 
内容
雑記随筆。漢字かな交じり。土佐の地誌、歴史、人物逸話、伝説、奇談を中心とする。巻頭条は「当国」(土佐)安喜郡柳瀬の隠士門脇左衛門の話。内容の極く一部、巻1:秀頼の家臣家里伊賀守(後に眼医者となる)と毛利豊前守。巻2:果心居士、因果居士等の幻術話。谷秦山の親友小原善助。鳥山芝軒。白隠と大潮の風貌。巻3:「岡本為竹は医書を能済したる名高き人也瘡毒を煩ひて鼻落て無かりしと也昔露の五郎兵衛といふ咄の上手有けると云為竹は五郎兵衛が兄也」。箕仙(「よりを立る事也」)。巻4:正親町公通逸話。大坂太刀屋庄兵衛秘蔵の道具類。巻5:狂犬病の流行。巻6:早世の賢君山内豊常の言行録。巻7:京都西陣の相人郭西翁。巻8:宝永4年10月4日の大地震。和泉佐野の大分限佐野の庄三郎。巻9:法皇作の笠付「あかぬ事/ホトヽキンスニウグインス」(享保4年)。乾拙渓(寺井養拙門の書家で御祐筆)の狂歌俳諧。岡嶋関山(冠山)遺児岡嶋忠蔵号竹塢の伝。印地合戦。巻10:朝鮮陣で元親君が連れ帰った朝鮮人医師金徳。巻11:和久半左衛門。京坂には養い得ぬ子を殺す風習なし。巻12:京の物よしのこと。南谷和尚の父松下源左衛門。巻13:対州様は古風に川足袋を用いること。巻14:谷秦山の臨終と葬送。室鳩巣門人中村玄春老。長崎では武者絵を西土に渡すことを厳禁する。巻15:谷垣守が江府で岡田弥左衛門より借写した諸家紋尽(奥書「永正七年庚午三月十七日於立雪斎書」)。寛延元年の朝鮮人来聘に際し刊行された合田壱弥『韓槎塤篪集』と山宮官兵衛の『贈答和漢筆談薫風編』。山田原欽。信海の狂歌2首。巻16:『小野篁歌字尽』の誤り。長崎の踏絵。(最終条)賀茂の葵祭に蒜を忌まず、伊勢の大々神楽の結願の祝儀には「根葱の酢あへの鱠」が出る。 
旧蔵印識語
印記「葆光文庫」(朱方印)・「清□自来」(朱長方印)・「貞治之印」(朱白文方印)「字士平」(朱方印)。 
備考
浅緑色表紙、菊花唐草文(型押)。半丁8行。○書名の「詒謀」は子孫のためによいはかりごとをのこすこと。 
資料所蔵機関の名称
西尾市岩瀬文庫
資料種別
01総記 
資料種別詳細
4随叢 
大分類
1和書
和分類1
> 01総記
和分類2
> 4随叢1雑筆

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