韓天寿と成大中の印章2点
尼崎市所蔵の資料紹介:
https://www2.city.amagasaki.hyogo.jp/bunkazai/siryou/tusinsi/kantenju/kantenju.html
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かんてんじゅすいしんさいしょちょうろくばつ韓天寿酔晋斎書帖録跋
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| 数 量 1巻 法 量 28.5×464.4㎝ 形 態 紙本墨書巻子装 年 代 明和元(宝暦14、1764)年 |
韓天寿(1727?1795)は、酔晋と号する伊勢松坂の篆刻家・文人で、三韓時代の馬韓余璋王の子孫だと称して、姓名を朝鮮式に韓天寿と名のりました。
韓天寿は、明和元(1764)年3月11日に通信使一行が江戸をたって品川の客館に着いた際、篆刻家澤田東江に伴われて客館を訪れました。東江からは製述官南玉(ナムオク)と書記成大中(ソンテジュン)に依頼された印章2顆が贈られ、通信使両名からは韓天寿の書帖の題跋を書いて帰途大坂から送ることが約束されました。韓天寿は翌日も雨の中、藤沢まで通信使を見送り、涙を流して別れを惜しんだということです。
成大中の落款と印章
本資料は後日大坂より届けられた成大中筆「酔晋斎書帖録跋」・李白詩1首・「酔晋」2字、南玉筆「書韓大年酔晋斎書帖録後」・「酔晋斎」3字を1巻にしたもので、そこには澤田東江が贈った印章が捺されています。
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